かわぐち防災アカデミィー  第2回

NPO法人 かわぐち防災ネット 平成21年度 主催事業

後援    : 川口市

協力団体 : NPO法人 川口の防災を考える会・日本防災士会埼玉県支部

川口青年会議所・埼玉県建築士事務所協会川口支所

日時: 平成21年8月2日(日)  14:00~17:00

場所: かわぐち市民パートナーステーション キュポラ M4階

参加人数:   かわぐち防災ネット会員 13人、 一般  12人

合計 25人

講演: 新型インフルエンザ対策

講師:   木船賢治氏

日本防災士会 埼玉県支部長

東京消防庁 応急手当普及員

NPO法人 事業継続推進機構 監事

災害救援ボランティア推進委員会上級セーフティリーダ

厚労省 新型インフルエンザの大流行に備えた訓練に関する

研究事業 委員

東京商工会議所 新型インフルエンザ対策専門委員会 委員

講演内容:

■インフルエンザの理解  インフルエンザと風邪は違う

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる感染症で、鼻咽頭、のど、気管支などが標的

臓器となり、急に発症する。38°C以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの

全身症状の加えて、咽頭痛、鼻汁、咳などの症状も見られる。

重症化して最悪は死に至る事もある。

風邪

ライノウイルスやコロナウイルス等の感染によって起こり、咽頭痛、鼻汁、咳

などの症状が中心で、全身症状はあまり見られない。

重症化はまれ

■インフルエンザ パンデミック

インフルエンザウイルスにはA型,B型、C型があり、パンデミックになるのは

A型だけ、A型には144種類の亜流がある。

B型とC型は1種類だけ

現在の通常(季節性)インフルエンザは

A/H1N1(ソ連型)、A/H3N2(香港型)とB型である

新型A(H1N1)は現在

小康状態などではない  感染拡大は続いている。

新型インフルエンザとは

動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増殖できるように変化し、

ヒトからヒトへの継続的感染が起きるようになる

このウイルス感染による疾患を新型インフルエンザという。

■感染のしかた

飛沫感染

咳き、くしゃみ等のしぶき(飛沫)、飛沫の距離は1m

接触感染

飛沫や鼻水などが付着したドアノブや手すり等を介して

空気(飛沫核)感染はほとんどない

医師が検体を採取する際など、患者と極めて接近した場合等

■感染経路

目、鼻、口の粘膜から感染する。

手で目、鼻、口を触らない

ゴーグルとマスク着用の意義は目、鼻、口を容易に触らなくなることにある

手洗いを頻繁にする(3回/時間)感染予防の基本は、とにかく、手洗い

■新型インフルエンザの症状

高熱(37.5℃以上)及び下記の症状

咳き、クシャミ、鼻水、咽喉の痛み、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感

下痢と吐き気も特徴

新型インフルエンザは健康な若い人に患者が多い

12才~17才の人がピークである。

■これからどうなる  第二波に備えて

現在の状況と今後のシナリオ

致死率と罹患率がポイント

致死率が通常のインフル並(<0.1%)に低ければ、対策は手洗い、

ウガイ、マスク、通常インフルワクチン接種の範囲でよい、社内で

患者発生時の事業所立入制限は不要

致死率が低いと言えども、罹患率は25~30%となる

(新型に対する免疫を持っていないため)

致死率が低いと社会的隔離を強く進めない方向に政策が向かい、

罹患率は下がらない

結果として第3段階まんえん期出勤率は40~50%

従って、健康自己評価と感染疑い時出社規制は絶対に必要

考慮すべきは、第2波も致死率が低いとは限らない

今後のシナリオ

・第1波 致死率0.1%程度(通常インフルなみ)

波の持続期間  第1例上陸から12週間  5月11日~7月31日

・小康期 12週間  8月1日~10月17日

・第2波 致死率≧2%(株変異し スペインフルケースを想定)

罹患率  25%(首都圏30%)

波の持続期間  12週間  10月18日~1月9日

・第3波 は考慮せず  理由:ワクチンが間に合う

■家庭での備え  個人・家庭での対策

通常インフルエンザ予防接種を家族全員で受けておくこと

手洗い・ウガイ・マスクの習慣と咳きエチケット

最低2週間分の食料等の備蓄をする(第2波)

医師から薬をもらっている人は相談し余分にもらっておく

長期臨時休校(休園)に備える(第2波)

ー外には遊びに行けない⇒家庭内の学習、娯楽対策

入院が必要な患者以外は家庭での治療になるため、介護要領を知っておく

地域全体で独居高齢者のケア

■どんなマスク?

N95かサージカルマスクか

普通の風邪用不織布のマスクでよい 飛沫は99%防げる

ガーゼは70%しか防げない

不織布マスクは外出のたびに使い捨てにすること⇒表面が汚染されている

■家庭でのマスク備蓄原単位  米国ガイドラインより

サージカルマスクを100枚/人

外出時に使用する

家庭で患者が出た場合はサージカルマスクをさせ部屋は別にする

介護する人はん95を装着

N95は1家庭当たり20枚

N95は一人が仕様する限り複数回使用可能

■家庭での食料備蓄

発熱時の消耗を補うため、スポーツ飲料(粉末)を備蓄する

冷蔵庫の中には1週間分程度の食料はある

米とレトルト食品を中心にさらに1週間分

「先入れ先出し」で在庫管理

外出を控えているのでカロリーは抑えて

ペットの食料も忘れずに

家庭用食料品備蓄ガイド

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido.pdf

■緊急事態発生時プロアクティブの原則

疑わしきときは行動せよ

最悪事態を想定して行動せよ

空振りは許されるが見逃しは許されない

ワークショップ:

”パンデミック下での一人暮らし要護者対応”

全体を3班に分け、各自が自分の立場を想定して話し合いを行う

講習状況:(写真をクリックすると大きくなります)

受付

かわぐち防災ネット  大羽賀代表の挨拶

木船氏の講演はとても平易に、解りやすいお話でした。

関連リンク

ワークショップのテーマ

各班での話し合い  その1

各班での話し合い その2


発表 A班

発表 B班

発表 C班